素材を知ることは靴を知ること~素材の特性と魅力~

靴の繊細な表情は、素材によりその見た目を大きく変えます。
靴の本当の良さを知るには、素材の特性を知るのが一番です。
それぞれの魅力の引き出され方がわかってきます。

レザーシューズにおいて、素材は最も重要な要素といえます。
日本人は、どちらかというと暗黙の了解で

「価格の高いもの=壊れないもの」

と考えがちな面があるように思います。
でも、レザーシューズは使われる素材によって優れた要素はさまざまにあります。
あらかじめどのような用途で履くのか目的を明確にしておくと
ふさわしい素材の選び方がわかります。

ドレスシューズで使われることが多い代表的な4つの素材があります。
それぞれ簡単ではありますが、特徴を見ていきましょう。




「カーフ」
生後約6か月までの子牛からできる革です。
成牛革に比べて、銀面のきずが極めて少ないため、
牛革野中ではトップクラスの高級品です。
緻密な繊維組織からなっていて、しなやかで高い質感を持っています。
ドレスシューズでは定番の素材といえます。



「キップ」
生後6か月ぐらい~2年くらいまでの牛からできている革で、キップスキンと呼ばれます。
「中牛革」とも呼ばれ、カーフよりも強度と厚みがあります。
素材としてのバランス感が良く、革靴に用いると足にしっくりとなじみます。


「スウェード」
革の銀面は残しつつ、その裏面を使用するスウェードは、
素材としても丈夫で立体感があり、1枚革として靴を構成できるのが特徴です。
毛並みも美しく、しっとりとした毛質で、エレガントな印象を作り出してくれます。


「ヌバック」
革の銀面を大きく削り、その後、毛先がほどけないようにフィルムなどで
補強を加えたものをいいます。コストパフォーマンスに優れていて、
カラーバリエーションも豊富に用意されているのが特徴です。


いかがでしょうか?
気になる素材はどれでしょうか?
一概に素材感が良いというだけで選ぶのも、
場合によってはふさわしくないこともあります。
使用する目的を明確にしてから素材選びを吟味してみてくださいね。


「株式会社 靴の美容室」では、靴の本格的な修理を承っております。
できるかどうかわからないような場合でも、
一度ご相談ください。

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